スピリチュアルに興味がある人は「ワンネス」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんね。
あまりスピリチュアルに詳しくない人だと、耳慣れない言葉でしょう。
しかしスピリチュアルを理解する上で、「ワンネス」はとても大事な要素です。
そこで今回はワンネスとはどういうことなのか、深く掘り下げてご紹介していきます。
ワンネスという言葉を知らない人も、ワンネスをもっときちんと理解したい人も、これを参考にしてみてくださいね。
少し難しい概念ですから、これだけでは全容を理解できないかもしれませんが、入り口にはなるでしょう。
ワンネスの意味とは
「潜在意識で願望を叶える」というところから、スピリチュアルに入った人は多いでしょう。
あまりそこにフォーカスされることはありませんが、この「潜在意識」はワンネスを理解する上で欠かせません。
しかもそこに、願望が叶う秘密もあるんです。
ワンネスとは一言でいうなら、「全てがひとつである」という概念です。
私たちの魂・潜在意識は、実は全てひとつ。今の物理現実に縛られていると、それを感じることが難しいでしょう。
しかし、全てはひとつで、目の前にある全てのものが「私」なので、潜在意識を使うと願望を叶えることがたやすいのです。
実は私たちはすでに「ワンネス」、つまり「全てがひとつである」ということを知っています。
瞑想などを行なって、無我の境地のような状態になれば、そのことは感じ取れるのです。
ではなぜ、私たちには物理現実があるのでしょう。
これは元々ひとつであるはずの私を、いくつもの断片にわけて存在させているのです。
いわば、仮想現実といったところでしょうか。
しかし残念ながら、私たちは人間として物理現実(仮想現実)を体験する中で、ワンネスを忘れてしまうのです。
そのため「ワンネス」について説明されてもいまいちピンとこないのですね。
なぜ私たちは「ワンネス」の概念を忘れてしまうのか
本当は私たちは「ワンネス」を知っているはずなのに、なぜその概念を忘れてしまっているのでしょうか。
これには、いくつかの説が考えられるでしょう。
一つは元々仮想現実、つまりこの物理現実に生まれてくるときに、「全てがひとつである」ことを忘れてしまうシステムになっているということです。
もう一つは、分離してしまった形に慣れてしまい、自我ができ、徐々にひとつだったことを忘れてしまうということですね。
私たちはこの物理現実でさまざまなことを経験し、考え、感じるために生まれてきました。
でも最終的にその目的は「愛を感じること」なのです。
全てがひとつの状態で、愛であるなら、私たちは愛をしっかりと感じることができません。
そこには愛しかないからです。
しかし憎しみや苦しみが生まれることで、「愛」とはどういうものか認識しやすくなるのです。
ですが物理現実に生きながら、「全てがひとつ」だということを知っていると、結局憎しみや苦しみが生まれづらくなるのです。
すると「愛」の比較対象がなく、結果、愛を認識しづらいことが変わりません。
ですから私たちがワンネスの概念を忘れてしまった方が、宇宙のシステムにとっては都合が良いのです。
「ワンネス」を思い出せば幸せに生きられる
ワンネスを忘れていると、憎しみや苦しみをこの物理現実の世界で体験することになります。
その苦しさに耐えられない人もいるでしょう。
そういう場合は、元々全てがひとつであることを思い出せば、幸せに生きられるようになります。
それを実感するための方法が、ヨガや瞑想なのです。
そして潜在意識とは、その「全てがひとつ」を感じられるエリアのことで、瞑想やヨガをすることで、その領域にアクセスすることができます。
「潜在意識を利用して願望を叶える」というのは、この仮想現実の中ではなんでも思い通りにできることを言っています。
思い通りになるので「苦しい」と思い込めば苦しい経験が続きます。
なぜならその苦しみを感じたいと思っているのは、他ならぬ自分自身だからです。
全てはひとつなので、自分以外がそれを望んでいるわけがないのです。
少し難しいかもしれませんが、このことに気づけると幸せになれます。
あなたはこの仮想現実の中で与えられた物理現実の範囲内でなら、何でも望むことを経験できるからです。
いわば、設定されたルール内ならなんでもOK状態といった感じでしょうか。
私たち人間には羽がないので空は飛べませんが、飛行機を作れば空を飛ぶことはできるのを見ても、そのことがわかるでしょう。
またワンネスがわかれば、全てはひとつで起きていることに何も意味はないことに気づけます。
結局はすべて一人相撲なのです。
なぜならあなたを傷つけているその相手も、状況も、あなたでしかないのですから。
まとめ
今回はワンネスについてご紹介しましたが、理解はできたでしょうか。
ワンネスは言葉で説明されても理解が難しい概念です。
しかし瞑想やヨガなどを通して、潜在意識につながることを続けていれば、段々とここでご説明したことの意味がわかってくるでしょう。
多くの宗教を紐解いてじっくりみても、根本は同じことを言っていることに気づくはず。
つまり私たち人間は、太古の昔から実はこのことを知っていて、中にはそのことをしっかり思いだせた人もいるのですね。
それは特別なことではありません。
どうしても辛いことがある人は、このワンネスを思い出せるように、瞑想などに取り組んでみるといいでしょう。